2007年8月30日木曜日

ループシーケンス

ループシーケンス機能についてもう少し

詳しく説明します。


☆グルーブ・クリップはオーディオデータなので、それ自体を

編集する事は出来ません。しかし、テンポやピッチは

自由に変更する事ができます。

☆貼り付けたグルーブ・クリップは基本的に1フレーズ分の長さになっています。

これをループさせるには、ツールバーの「選択ツール」をクリックし、

貼り付けたクリップの端に、マウスポインタを合わせ、ドラッグして

好きな長さにすればOKです。

☆グルーブ・クリップはドラッグして長さを変えることが出来ますが、

通常のオーディオデータ(ワンショットデータ)はドラッグしても

データがついてきません。これはグルーブ・クリップはアシッダイズという

処理がされていて、SONARがグルーブ・クリップと認識しているのです。

これをトラックビューで見分けることができます。ワンショットデータは

データのクリップの端が角ばっていますが、グルーブ・クリップは

三角にとれたようになっています。


では、自分で弾いて録音したフレーズをグルーブ・クリップには

できないのでしょうか?

SONARはできます。このこはやればできるこです。

また次回紹介します。

2007年8月26日日曜日

こんな曲作りはいかが?

前回までギタリスト支援機能を紹介しましたが、

ギターはおろか「楽器なんて弾けな~い」という人のために
(そんな人がSONARを使う?)

楽器を弾かずして曲を作っていく方法を紹介します。

ループシーケンス機能です。


SONARで曲作りをするための方法として、MIDIレコーディング

オーディオレコーディング、そしてSession Drummerなどの

ソフトシンセを使う方法(要はMIDI)などがありますが、

グルーブ・クリップという繰り返し再生するオーディオデータを使い、

曲作りをしていくこともできます。

グルーブ・クリップにはドラムやベース、ギターなどのループがあり、

それらを組み合わせて曲を作るのがループシーケンサーです。

SONAR6には、グルーブ・クリップはバンドルされていないので

サンプリングCDなどから、グルーブ・クリップをあらかじめ取り込んでおきます。


では操作方法。

メニューバーのループエクスプローラビューをクリック、

ループエクスプローラウィンドウが表示されます。

グルーブ・クリップを選択し、左上の再生をクリックすると試聴することができます。

トラックに貼り付けるには、グルーブ・クリップをダブルクリックします。

あとはこれを繰り返してグルーブ・クリップを組み合わせていきます。

必ずしもグルーブ・クリップだけで曲を作らなければいけない

ということはないので、これにオーディオやMIDIを重ねて

曲を楽しくしていってください。

次回からもループシーケンスを続けます。

2007年8月23日木曜日

ギタリスト諸君へ! 第三弾

MIDIで打ち込みしたリズムパートはクォンタイズをかけて

タイミングはバッチリなのに、そこにかぶせたギターフレーズは

ヨレヨレでかっこ悪い。自分の力の無さを痛感しているそこのあなた!

を勇気付ける機能第三弾!

録音したフレーズにクォンタイズをかけて、リズムを補正しましょう。

決して卑怯な方法ではありません。

最近のDAWでは常識ですぞ。


SONARにはAudio Snapという機能があります。これはオーディオデータを

MIDIデータのように、クォンタイズをかけるというものです。

よれたリズムもジャストに補正してくれるのです。

操作方法は、クォンタイズをかけたいオーディオクリップを右クリック、

Audio Snap をオンにします。調整は「センシティビティ」と「スレッショルド」で

行います。「センシティビティ」を右へ動かすと時間間隔が短いマーカーが

無効になり、「スレッショルド」を右へ動かすとレベル変化量の少ない

マーカーから消えていきます。そして「動作」の枠の中のクォンタイズを

クリックし「分解能」を選択して「O.K」をクリック、これで完了です。

必要ないマーカーを手動で消したい時は、マーカーを右クリック

「無効」をクリックでOKです。


どうです?ジャストに補正されましたか?

演奏がひどいとディレイがかかったようになってしまうので、

もう一度録り直ししましょう。


自分のギターテクが上達したと錯覚してもいいのです。

決して卑怯な方法ではありません。

やってしまえばこっちのものです。

罪悪感なんて微塵も感じないでください。

「ギターフレーズにちょっとエフェクトをかける」ぐらいの気持ちでいいのです。

SONARはギタリストの味方ですぞ。


以上三回にわたってギタリスト支援機能を紹介しました。

DAWにてこずっていたギタリスト諸君。

もう怖いものはないはずだ、思いっきり使いたおしてくれぃ。

2007年8月19日日曜日

ギタリスト諸君へ! 第二弾

ギターを手にすればスケールなんてだいたい分かる。

ペンタトニックなんて朝飯前。

エリック・クラプトンの手癖も知っている。

でも鍵盤上ではサッパリ。

そんな方を勇気付ける機能。第二弾。

ピアノロール画面で任意のスケールの音だけを、

入力できるようにする機能を紹介します。


トラックビューで各トラックのボリュームなどのトラック情報が

表示されているところの一番下に、「All」「Custum」「Mix」「Fx」「I/O」

と表示されているところがあります。

この中の「All」をクリックし、トラック情報全てを表示します。

そうすると各情報の一番下に、二段に分けて「Chromatic」「C」などという

表示があり、ここでスケールとルートノートを選択します。

スケールのバリエーションも豊富でペンタトニック以外にも

「Ionian」「Phrygian」「Mixolydian」などギターマガジンで

見た事があるようなものから、なんじゃこりゃっていうようなものまで、

かなりの数のスケールがあります。

スケールとルートノートを選んだら、となりの四角いところをクリックし、

緑色に点灯させ有効状態にします。そしてピアノロール画面を開くと

スケール以外の音はグレーになっており、入力する事は出来ません。

こうすれば、スケールを鍵盤上で視覚的に確認する事ができます。


前回紹介したフレットボードを併用すれば、更に分かりやすいと思います。


さあギタリストの皆さん、思う存分楽しんでください!!

2007年8月16日木曜日

ギタリスト諸君へ!

私のように元々ギターを弾いていて、とあるきっかけから(ET'Sに捕まった)

SONARを使うようになったという人もいると思います。

とはいえ、鍵盤なんて弾いたこともないのにやれMIDIキーボードだ

やれピアノロール画面だといわれても使うにはかなりの抵抗があり

慣れるのにも時間がかかります。避けては通れない道なので、

一応使ってはいますが、やっぱりギターが恋しい。

そんな方を少しでも勇気づける機能を紹介します。


フレットボードによる打ち込みです。

トラックビューで右クリック「表示」-「譜面」とクリックして、メニューバーの

一番右のフレットボードのマークをクリックすると、フレットボードが表示され

ここで打ち込みが出来ます。

あとは指板上の発音したい音のところをクリックするだけです。

鍵盤にらめっこするよりは、少しは気持ちが楽になったのではないかな?

しか~も、五線譜も苦手という方のために、SONARにはあるのです

五線譜をTAB譜にする機能が。

メニューバーの右の方に「譜面レイアウト」というところがあるのでクリック

この中の「タブ譜の表示」にチェックを入れれば、五線譜の下に

TAB譜が出てきます。

おめでとうございます。よかったですね~。

SONARにはこんなに心強い機能があるのです。

2007年8月14日火曜日

Session Drummer 2

Session Drummer 2の使い方を紹介します。

SONARメニューバーの中のシンセラックビューをクリック、

「プラグインシンセとRewireデバイスの挿入」-「プラグインシンセ」-

「Session Drummer 2」とクリックし、「プラグインシンセの挿入オプション」

ダイアログが表示されるので、とりあえず「OK」にします。

すると、シンセラックとトラックビューにSession Drummer2が挿入されます。

シンセラックのSession Drummer 2をダブルクリック、

Session Drummer 2ウィンドウが表示されたはずです。


あらかじめパターンがプログラムされているので読み込んでみましょう。

左上の「PROG」をクリック、「Load Program」をクリックし「Load Program File」の

中から、鳴らしたい音を選びます。これで各パッドに音が割り当てられました。

A~Hにリズムパターンが入っているので、どれか選択し再生すると

ドラムフレーズが流れます。気に入ったリズムがあればそれをトラックビューに

貼り付けることもできます。最初にクリックした「PROG」の下の「MIDI」の右の

音符をドラッグドロップして、トラックに貼り付けます。

できましたか?


これが一番簡単にSession Drummerを使う方法かと思います。

もちろんドラムフレーズはMIDIデータなので編集する事もできます。

2007年8月11日土曜日

アーカイブ

CPU負荷の軽減についてもう一つ紹介します。

「アーカイブ」という機能です。

これはトラックの音を消し、さらにトラックの処理を停止するというものです。

音を消すだけなら「ミュート」を使えばよいのですが、ミュート状態というのは

CPU処理が行われているのでCPUに負担がかかっています。

トラックのデータは保存しておきたいけど、音は出したくないという時などに

この「アーカイブ」を使うとよいと思います。

設定の仕方は、アーカイブしたいトラックを選び、メニューバーの

「トラック」-「アーカイブ」とクリックします。

もしくは、アーカイブしたいトラックで右クリック「MSR」-「アーカイブ」と

クリックしてもよいです。


以前紹介したトラック・フォルダを使いアーカイブしたいトラックを

フォルダ内にまとめておくという方法も良いと思います。

この場合、フォルダに「A」「M」「S」「R」とアルファベットが並んでいますが

この「A」がアーカイブのことなので、ここをクリックすればフォルダ内全てを

アーカイブすることができます。

なお再生中はアーカイブのオン/オフを切り替えることはできません。

2007年8月5日日曜日

エフェクト その3 [フリーズ]

「Sonitus fx」というのは、動作が軽くCPUにかかる負荷が少ないのですが、

それでも一度に沢山のエフェクトをかけたり、根本的にCPUが非力であったりすると

少々CPUに無理が生じてきます。

そこでCPUへの負荷を軽減する方法として「フリーズ」という機能があります。

これは、エフェクトをかけた状態でオーディオデータにしてしまうということです。

こうする事によって、CPUへの負荷を軽減することができます。

しかし、オーディオデータにしてしまうとエフェクトの設定は変えることができません。

そこで「アンフリーズ」という機能を使います。

これは、フリーズ前の状態に戻す機能で、これをやることにより

再び、エフェクトの設定・変更が可能になるのです。

SONARってすごい!!


この夢のような話を実践してみましょう。

トラックビューで右クリック、「フリーズ」-「トラックのフリーズ」とクリック

これでオーディオデータになりました。

一度再生して確認してみましょう。エフェクトがかかっていますね。

アンフリーズするには同じくトラックビューで右クリック、

「フリーズ」-「トラックのアンフリーズ」でフリーズ前の状態に戻ります。

すごいですね~!!


そのすぐ下に「トラックのクイックアンフリーズ」というのがありますが

不便な機能なので気にしないでください。

「トラックのフリーズ」「トラックのアンフリーズ」これだけで充分です。

2007年8月3日金曜日

エフェクト その2

前回は録音したギターフレーズにコンプレッサーをかけましたが、

今回は、さらにそこにワウをかけてみたいと思います。

「Sonitus fx」-「Wah wah」とクリック、プリセットの「Dunlop Crybaby Auto」

を選びました。これまたすばらしいかかり具合です。

VOX  V846のプリセットがあれば、あやうくジミ・ヘンドリックスに

なっているところでした。おそらくこの中の「Dunlop JH-1」というのが、

ジミヘンワウをイメージして作ったものだと思われます。

他にもリバーブやディレイなどギタリスト以外の方も使えるエフェクトが

搭載されているので、ぜひ試してみてください。


いまFX欄には、「Compressor」と「Wah wah」が表示されていますが、

信号は上から順番に流れます。順番を変えたいときはドラッグして

入れ替えてください。